診療日誌

2017.06.02

臨床記 2017年6月2日

『検査データが全部正常値になっちゃったんですが、どういうことでしょうか?』

2日前に、あるガン患者さんからいただいたご質問です。

大病院ではこの病気が自然療法で良くなることは絶対にないと断言されたのため、せっかく良くなったのに何か不思議で『本当かな?』という疑いと共に、いつまでこの状態が続くのかという不安もあり、少し居心地の悪い感じがするとのことでした。

ここで大切なのは、やはり頭の中、自己イメージの切り替えです。

「この病気は絶対に治らない」という思い込みの元、そこをコンフォートゾーン(心理的に心地よい領域・当たり前だと思って安心できる領域)と感じてしまうと、また無意識にそこに引き戻されてしまいます。

結果が悪くなるのはもちろん不安なのですが、深層心理学的には『絶対に良くならない』と信じている病気が良くなってしまう事にも不安を感じてしまう事もあるのです。

こんなケースでは、『自分は治っていいんだ』『医者が何と言おうと、どんな病気も治る可能性があるんだ』という許可をしっかりと自分に与えることが大切ですね。

金銭的なお話でも、自己評価・セルフイメージが低く『どうせ自分の収入はこれくらい。自分なんか豊かになれるわけがない』という無意識の思い込みを持っていると、例え一時的に宝くじに当選したり、遺産相続などである程度のお金を得たとしても、多くの方が数年以内に元の生活に戻ってしまうというデータがあります。

病気と取り組む際も同じで、セルフイメージをしっかり上げ、このコンフォートゾーンを書き換えることが治癒への一つのカギですね。

『絶対に治るわけがない』という思い込みは、現実を引き寄せてしまいがちです。

そのためには、病気があってもなくても、まずは『自分は幸せに楽しく生きる。自分はそれにふさわしい人間だ』『自分は変われるんだ』という許可と決意を持つことも大切だと思います。

ただし、深刻になりすぎず、肩の力を抜いて、リラックスしながらね~ 思考だけでセルフイメージの書き換えが難しい時は、音楽療法や香り(アロマセラピーやフラワーエッセンスなど)、カラーセラピーやクリスタルセラピー、運動療法、温熱療法、セラピストによる施術など、自分の思考を介せず直接体に働きかけるセラピーなどを取り入れることも有効です。

体が変われば、思考も変わりますから。

権威のある医者が何と言おうと、世の中にどんなに悲観的な情報が流れていたとしても、他人の参考意見。もちろん限界はあるけれども、現実的には100%ではありません。

あなたにとっての『絶対』かどうかは、やってみなきゃわからない。

皆さん、誰が何と言おうとも、治っちゃってもいいんですよ!!【あの~、車椅子お忘れですけど(笑)】

昨日の診察に来られた患者さん。

遠方よりの御来院という事で、通常のカウンセリング枠30分の倍の時間、1時間のカウンセリングをご予約いただいていました。

子宮・卵巣系の疾患で、腹水がたまり、まるで妊婦さんのお腹のようにパンパンな状態。

腹水の圧迫症状がひどく、そのため苦しくて食欲不振や歩行困難あり。

また、以前、胸水もたまっていて、呼吸困難のために歩くとすぐに苦しくて息切れするという状況で、車椅子での御来院でした。

来院時は、診察室内にも車椅子で入られ、ゼイゼイと苦しそうな呼吸をしながら、何とかソファーやベッドに移れるという感じ。

特に起き上がる際に、痛みやふらつきが伴い、とてもつらいという状況でした。

すでに何カ所かの代替医療・食事療法で有名なクリニックには通われていたという事もあり、食事や生活習慣全体のお話は基本的に理解されていて、そのあたりのお話は比較的短時間で終了。

あとは、私なりの症状や体質、季節などに合わせた食事指導・生活指導をさせていただきました。

せっかく遠方から来ていただいたし、お時間もあったので、久しぶりにボディーワーク(施術)をすることに。

たまたま前日まで『天城流湯治法』という施術のセミナーを開催させていただいており、創始者の杉本錬堂先生と癌性腹水や胸水、リンパ浮腫の改善法をディスカッションしていたばかりなので、さっそく思い当たる手技を他の手法などとも組み合わせながら、順次実践。

すると、10分ぐらいで見る見る腹水が減り、埋もれていた肋骨の下縁が見えてきました。

蛙のようなお腹だった、まん丸のウエスト(わき腹)にもクビレが出てきた。

足首のむくみも1分くらいで改善。

付き添いの治療家さんが『すげー!!』という、感嘆の声をあげられる中、動画を撮影していただいて、普段出来るセルフケアをアドバイス。

クリニックでも、動画を撮っとけばよかったな~、というくらいの改善度で、施術後に私が『終わりましたよ』とお伝えすると、ベットからもスパっと立ち上がられて待合室へスタスタと歩いて行かれました。

『あの~、車椅子いらないんですか?』という私の声に、ビックリ!!

以前はしっかりやっていたボディーワーク(施術)も、やっぱり必要な時には効果がありますね。

それにしても『天城流湯治法』、短時間で素晴らしい効果が出る症例があります。 さらに深く学びたくなっちゃいました(^O^)/

※ちなみに私、セミナー主催者でありながら、実はまだ一番下のクラスしか受講しておりません。それでも実践できることはたくさんありますね~。

※今回経験した症例は、あくまで1例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。治療結果には個人差があることをご理解ください。

自然療法研究所 花音 Canon

ドクター三浦直樹

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