フラーレン・フォトセラピー

フラーレン・フォトセラピー(炭素灰+光線療法)とは

20年以上がん治療に携わってきたみうらクリニックの院長がフラーレン・フォトセラピー(炭素灰+光線療法)を行っております。

フラーレン・フォトセラピー(炭素灰+光線療法)とは、エドガー・ケイシー療法の内の1つであり、がんの増殖や転移を抑制効果がん細胞の破壊が期待できる療法です。

エドガー・ケイシーは、5割以上の患者に対して、自身で考案した特殊な薬用灰(活性灰や炭素灰)を服用、一定時間の待機の後、特定の光線(紫外線とバイオレットレイ、もしくは赤外線とX線)を脊柱の神経叢などに照射するよう指示しました。
この「炭素灰+光線療法」は、ケイシー独自の療法です。ケイシーはこの療法をがん治療における柱としました。
炭素灰+光線療法の作用は、以下のようなものです。
①薬用灰(活性灰や炭素灰)は服用直後から体内での吸収が始まり、酸素を放出しながら血管内を移動する。
②薬用灰は、服用後、数分から30分で、がんの病巣を支配する神経叢と血管に到達する。
③このときに、その神経叢と血管に対して、薬用灰のエネルギーを高次化するのに適した光線を当てると、薬用灰が血中に急激に酸素を放出する。
④放出された酸素は、血液によってがんの病巣まで移動し、がん細胞の増殖と転移を抑制し、さらにがん細胞を破壊する症例も見られる。

このように、薬用灰を服用してから数分~30分の間に光線を適切な部位に照射することで、薬用灰より放出された酸素が、がん細胞の増殖と転移の抑制、そして破壊する症例も出ております。この特殊な働きを全うする薬用灰として、ケイシーは「活性灰 (Animated Ash)」と「炭素灰 (Carbon Ash)」を考案しました。
そこから時を経た現代においては、この炭素灰との同一物質「フラーレン」を用いた「フラーレン・フォトセラピー」が行われています。

「フラーレン」とは

フラーレンとは、1985年にその存在を発見された炭素化合物です。
従来は、真空状態においてレーザー光線を照射し、蒸散させることで微量のフラーレンを作っていましたが、その後、ドイツでフラーレンを大量に合成する技術が開発され、医療や半導体分野などにおいて幅広く研究・利用が進められることとなります。
エドガー・ケイシーの研究者たちは、フラーレンが製造される過程が、ケイシーが半世紀も前に論じていた炭素灰の製造法と同じものであることに気づきます。このことで、フラーレンと炭素灰も同一物質である可能性が極めて高いことが証明されたのです。
研究者たちは、フラーレン+光線療法をがん患者に対して実施し、肺がん、乳がん、子宮がん、前立腺がん、悪性脳腫瘍、悪性リンパ腫、肉腫、骨がん治療において、がんの消失増殖・転移の抑制など、数々のすばらしい成果をあげました。

光線を当てると酸素が放出

ケイシーは自身が考案した炭素灰の効果をさらに高めようと、多数のケースにおいて、服用後にある部位に光線を当てるよう指示しました。ある部位とは、がん病巣ではなく、がん病巣に血液と神経を供給している部位(多くは脊柱)のことです。
ケイシーによると、紫外線とバイオレットレイ、もしくは赤外線とX線を当てることの意味は、血中への酸素の放出の促進と、がん細胞を破壊にあります。
またケイシーは、紫外線を当てる場合には、約半数の症例において、光源と患者の間に緑色のガラスを置きました。ガラスによって緑色を帯びた光線は、波動が高まるとされています。

緑色の光線がフラーレンを引き起こす

ケイシーは、炭素灰(フラーレン)を服用した後で、身体に特定の部位へと光線を照射するよう指示していましたが、その作用のメカニズムについては明らかにされていませんでした。しかし、炭素灰がフラーレンと同一であると分かったことで、光線を照射する意味が次第に明らかになってきました。

紫外線 vs バイオレットレイ

ケイシーは、ほとんどのケースで紫外線、またはバイオレットレイを使用しましたが、特に紫外線を多用しました。
紫外線が灰に対して直接的な作用を及ぼすのに対して、バイオレットレイは照射部位の血行に局所的に良化させることで、灰に対して間接的に作用します。効果の面では紫外線に、扱いやすさの面ではバイオレットレイに優位性があると言えます。
例えば、照射の対象が脊柱の一部であるときには紫外線を、肺がんなどのケースで照射の対象が複数あるときにはバイオレットレイが使用されたと考えられます。紫外線の照射の場合には、光源を固定しなければならない一方、照射自体が1~2分で終わります。バイオレットレイは、扱いやすい分、この照射が2~5分必要になります。ご家庭で行う際には、その扱いやすさからバイオレットレイが適しています。

赤外線+緑ガラス

がんへの光線療法のうちの7~8%に該当する、骨がん・白血病などの造血部にかかわるがんへの光線療法においては、炭素灰(フラーレン)の服用後に骨格に対して赤外線を当てるよう指示されたケースがあります。
照射部位は主に、背骨、肋骨、骨盤で、20~30分、長くて1時間程度をかけて照射していました。
皮膚がんの女性に対しては、活性灰の服用後に紫外線を照射するように、と指示しましたが、週に1度は、紫外線ではなく赤外線と緑ガラスの組み合わせを指示しています。

どこにどれぐらい照射するの?

フラーレン・フォトセラピーにおいてもっとも頭を悩ませるのが、フラーレンの服用から光線の照射までの待機時間の設定、そして身体のどの部分に、どの程度の時間の照射が最適なのか、ということです。
ケイシーは、同じ部位のがんに対しても、待機時間や照射部位について異なった指示を出しています。それでも、部位別に分析を進めると、ある程度の典型的な傾向が見えてきますので、その待機時間と照射部位を表にして記載いたします。
ただし、この表と大きく異なる指示があることもご了承ください。

 部位 待機時間 光線 照射部位 照射時間
5~10分 バイオレットレイ 喉および側頭部 3~5分
5分 バイオレットレイ わきの下から体側
肺の裏
各5分
各1分
5分 紫外線 頸椎下部、胸椎上部 2~3分
30分 紫外線 胸椎 6~9番辺り 2~3分
乳房 30分 紫外線 腕神経叢と太陽神経叢 2~3分
子宮 15分 バイオレットレイ 胸椎から頸椎にかけて 2~3分
大腸 5分 紫外線 胸椎9番から腰椎にかけて 2~3分
直腸 5分 紫外線 腹部および仙骨 2~3分
腎臓 10分 紫外線 胸椎下部から腰椎 1分
腎臓 10分 バイオレットレイ 腎臓の前面および背面 各2分
皮膚 30分 紫外線 太陽神経叢を中心に背骨全体 3~5分
皮膚 30分 赤外線 (同上) 20~30分
皮膚 30分 バイオレットレイ (同上) 3~5分
リンパ 30分 赤外線 肋骨、背骨、骨盤など 30~60分
白血病 15~30分 紫外線 背骨および肋骨 1分
白血病 15~30分 赤外線 (同上) 30~45分
肉腫 20~30分 紫外線 部位に応じて異なる 1分半~3分
肉腫 20~30分 バイオレットレイ (同上) 5~10分
肉腫 20~30分 赤外線 (同上) 30分~45分
30分 赤外線 体の前面、背面、骨盤 30分
脳腫瘍 10分 紫外線 患部に向けて 1~1分半

フラーレン・フォトセラピーの手順

フラーレン・フォトセラピーの実施には、施術の協力者が必要です。
紫外線を取り扱う場合には、操作者(協力者)は紫外線用のゴーグルを着用し、紫外線あるいは赤外線を照射する場合には、光源から最低1メートル離れてください。身体と光源の間に緑のガラス(厚さ 6mm、25cm× 30cm程度)を置きますが、このときガラスは身体から約35cm離れたところに設置します。
以上のことを確認できましたら、次のように施術を進めていきます。

  1. 紫外線または赤外線を使用する際は、フラーレンの服用前に光源のスイッチを入れておき、安定出力に到達する時間が照射開始時刻に間に合うようにしておきます。
  2. フラーレンの入ったカプセルを空け、フラーレンを舌に出し、グラス半分程度の水で飲み込みます。(※フラーレンを1日1回服用する場合には、同じ時間帯に服用するようにしてください)
  3. がんのタイプから待機時間を設定し、その間を安静にして過ごします。また、露出させた身体の照射対象部位を光源に向けて、体勢を整えてください。
  4. 操作者に、前もって決めていた時間、光線を照射してもらいます。
  5. しばらく安静を保ち、癒しの波動を感じながら、がんの消失の様子を思い描きます。

なお、初めてフラーレン・フォトセラピーを受けるときには、光線の照射時間を半分に設定します。1か月後に本来の照射時間になるよう逆算して、徐々に照射時間を延ばしていきます。