ひまし油湿布
未精製のひまし油を使用した、ご自宅で取り組める湿布療法です。がん、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬をはじめとし、さまざまな疾患・症状の改善効果が望めます。
ひまし油とは
ひまし油は、トウゴマから採れる植物油です。毒素の排泄促進作用を持ち、日本では古くから下剤として用いられてきました。また、ひまし油は、免疫系に対して高い効果があることも確認されています。
免疫力向上、毒素排出効果
免疫力向上、毒素排出促進効果のある「ひまし油湿布」により、がんだけでなく、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、胆嚢炎、排泄不良、てんかん、肝硬変、肝不全、硬皮症、頭痛、虫垂炎、関節炎、大腸炎、神経炎、毒血症といった疾患・症状に改善効果が期待されます。
みうらクリニックでは、患者様のご希望に応じて、ひまし油湿布の施術のご提案をしております。
ひまし油湿布の実践
みうらクリニックでは、ひまし油湿布のセットを販売しております。また、十分な効果を発揮させるため、適切な使用法のアドバイスも行っております。お気軽にご相談ください。
準備するもの
- 未精製の純粋なひまし油
- ウールまたは綿製のフランネル(バスタオル大のもの)
- 温熱ヒーター(身体にフィットするもの)
- オイルカバー
- 少量の重曹を溶かした人肌のお湯
- オリーブオイル(エキストラバージンオイル)
- 使い古しのバスタオル(ビニールシートでも可。寝具へのひまし油の滲みだし、匂い移りを防ぎます)
流れ
ひまし油湿布の基本的な流れをご紹介します。実際に行う際には、患者様のお身体や環境に合わせた調整を行いますので、お気軽にご相談ください。
湿布を作る
- 温熱ヒーターの上にオイルカバーを置きます。
- オイルカバーの上に、3~4重に折ったフランネルを置きます。
- フランネルの端から内側2センチまでに広がるようにひまし油を200~250ml注ぎ、十分湿った状態にします。
ひまし油湿布を貼る
- 部屋を暖めてください。使い古しのバスタオルを寝具の上に敷いてください。
※衣服や寝具にひまし油が付着すると、シミになります。ご注意ください。 - その上に、温熱ヒーターを乗せたひまし油湿布を置き、温熱ヒーターのスイッチを入れてひまし油湿布を温めてください。
- 肝臓あたりにひまし油湿布が当たるように身体の位置を調整し、ひまし油湿布、オイルカバー、温熱ヒーターをベルトで固定し、身体に密着させてください。(内側から、ひまし油湿布、オイルカバー、温熱ヒーターの順に重なった状態です)
- 温熱ヒーターで温めながら、1時間~1時間半程度、安静にしてください(1時間半以上の使用で効果が増すものではありません)。瞑想をしたり、心地よい音楽をきくことで、ヒーリング効果が増します。
- ひまし油湿布を外してください。1リットルに対して大さじ山盛り2杯程度の重曹を溶かした重曹水にタオルを浸し、身体を拭きます(酸性の毒素を、アルカリ性の重曹水で中和させます)。
2日目以降のひまし油湿布
- ひまし油湿布を行った日は、毒素排泄効果が高まっています。普段以上に水(水分ではなく「水」。天然水、蒸留水が最適です)を飲んでください。
- ひまし油湿布は、3日連続して行います。3日目の夜もしくは翌朝に、毒素排泄を促すため、エキストラバージンオイルを小さじ1~3杯を飲んでください。飲みづらい場合は、水やジュースと混ぜても構いません。
- ひまし油湿布は、3日連続して行います。その後4日間休み、2週目、3週目、と1週目と同じように繰り返し、4週目はお休みとします。
- 以上が1か月間のスケジュールです。症状の改善が見られない場合には、翌月も続けてください。季節ごとに1か月間か2か月間、ひまし油湿布月間を作ると良いでしょう。
- 最初に作った湿布は、2~3か月は使用していただけます。その間、湿り気が少なくなってきたと感じたら、ひまし油を補充してください。身体から出た毒素によりフランネルが変色したり、汗くさくなってしまったときはひまし油湿布を作り直してください。また、他の方との共有はしないでください。
湿布の保管方法
- 温熱ヒーターから、オイルカバーごと外し、そのまま2つ折りにしてください。
- ビニール袋に入れ、常温で、涼しい場所で保管してください。
ひまし油湿布を行えない方
- 重篤な病気の治療中の方
- 手術直後の方(一度、ご相談ください)
- 過去にひまし油湿布をしたことで、急性症状が現れた方
- 高熱があり、体力を消耗している方
- リンゴダイエット中の方(ひまし油湿布をご希望の方は、ダイエットの前に行ってください)
- 湿布をする箇所に、傷口がある方
- 生理中の方(出血が増え、生理不順を起こします)