診療日誌

2014.03.27

2014/03/27

診察終了!! 今日は久々の臨床症例報告、長文ですよ〜(^O^)

【今日の印象的な診察〜過度な心配は引き算、信頼は掛け算】

ご家族が末期がんとの診断で、現在入院中。

先日に胃を全部摘出される手術を受けられたばかりです。

初めて当院に来られた医療カウンセリングの際には、手術前ではありましたが、ご本人が入院中のため、ご家族が来院されました。

主治医からの絶望的な言葉に、かなりショックを受けられているようで、診察室でも度々号泣。

私が何を言ってもあまり伝わりません。(ネガティブ・モードにどっぷりはまられてましたので)

■今の日本における癌治療では、医師も患者に起こりうる最悪の出来事を伝える事になっているので、そのセリフを鵜呑みにしないこと(全員が必ずそうなるわけでは無い)。

■三大療法(手術・抗がん剤・放射線療法)以外の治療はまず効かないので、それ以外の方法で良くなることは、過度な希望的観測だと主治医からは必ず否定される事。

■その否定的な意見を信用し、頭の中で繰り返せば繰り返すほど、その現実が引き寄せられること。

■人は一人ずつ違うので、デ―タ通りにはならないこと。

そして、データに乗らずに良くなっている方がたくさんいる事実などをお話してカウンセリングは終了。入院中に最低限出来る健康法・食事法などもお伝えさせていただきました。

そして、先日手術が終わり、病院食がスタート。

そこで、今日はまだご本人は入院中のため、食事療法に関するカウンセリングを求めて再びご家族が来院されました。

患者さんご本人が、かなり食事療法を勉強されたようで、メニューの中から食べるものと、食べないものを決めておられるご様子。牛乳やお肉、卵の塊などは残されていたようです。それを見たご家族は、減少してくる体重も併せて気になり、無理やりにでも食べるようにとご本人に忠告。

ここで、衝突が始まりました。

また、運の悪い?ことに、ご家族はご家族で、ご本人とは考え方の異なる食事療法の本を読まれており、またまた意見が衝突。

患者様の体形や体質、性格など色々とお話を聞きますと、ご本人が選ばれている食事法が今は適切だと思うという私の意見を述べさせていただきました。それ以前にも、『治療法はよほど間違ったものでは無い限り、ご本人に決めさせてあげて下さい。ご本人の命ですから』というお話は伝えてありました。

いくら詳しく食事療法のご説明しても、やはりそれでは心配だと、ご家族の不安の悪循環が続きます。食事以外の治療においても、ご本人は抗がん剤は拒否したいが、ご家族はまた別の本から抗がん剤が良く効くと言う情報を得られていて、また衝突。結果として、私が何を言っても『でもね〜』『いや、今の病院の先生の意見ではね〜』『あの本ではね〜』の繰り返し。

私が『ご本人は抗がん剤を拒否されてるんでしょ。食事療法の方法も私の考えに近いんでしょ。じゃあ、これからあなたの意見で全部反対の事をやらせるんですか?』と、聞き返したところ『いやいや、とにかく心配で』と言うお答えが返ってきました。

そこで私は『今のあなたでは、ご本人が何を選択されても、とにかく全てが心配になるのだと思います。それは本人の免疫力や自然治癒力、生きる力や、突き詰めれば自分の意思で生きようとする権利の全てを信頼されて無いからではないのですか?

確かにやってみないと結果はわからないけれど、ご本人はすごくがんばられています。自分なりに自分の命を考え、ベストな選択をしようと一生懸命、勉強もされています。懸命に自分の命と向き合われているのです。

ご家族が心配されるのは当然ですが、必要以上の心配は本人のやる気を低下させ、結果的に病気以外に家族と言うストレス源も作ってしまいます。当然、免疫力も下がるので、これは引き算です。しかし、ここでご本人の意見を認め、信頼し、寄り添いながらサポートできれば、結果は足し算ではなく、掛け算になるんですよ。

言葉、行動、イメージ全てで、ご本人の人格や選択、自然治癒力を信頼し、出来る事を淡々とやりながら笑いにあふれる家庭生活を送る事。これがとても大切なことです。病気があってもなくても、この状態ならみんな幸せではないのですか?立場を逆に置き換えて、よく考えてみて下さい。「あなたが良いと思って真剣に選んだ治療法ならそれでいい。家族みんなで応援するから精一杯がんばって」って言われた方が嬉しいし、やる気も出て治る気もしませんか?』と、お伝えさせていただきました。

この『心配は引き算、信頼は掛け算』という言葉に響かれたらしく、『わかりました。帰ったらさっそく本人と話をして、全面的に協力することを伝えます。その上で、本人が最良の選択ができるよう、三浦先生にはアドバイスしてほしい』というお答えをいただきました。

やっと本当の意味での、当院の治療のスタートですね。

多くの患者様のお話をお伺いすると、この『ご家族や周囲からの心配のエネルギー』との付き合いが、大変な方も多いんですよね。みなさん良かれと思って出されるエネルギーなので、むげにも出来ないですから。自分はこういう治療をしたいけど、家族が心配するからと、本心とは違う治療を選ばれている患者さんもたくさん見てきました。

最終的には本人の決定なので仕方のないことですが、そのために残念なケースになったことも多数経験しています。家族を説得するのって、本当に難しいし、私の個人的な経験でも無理でした(今回のように、家族間の食い違いをまとめるのも、私の仕事の一つだとは自覚しておりますが、誰も悪者にせず、本人主導に持って行くのもなかなかむつかしくて・・・)

自然治癒力を発動するボタンは、医者にも家族にも押せず、ご本人にしか押せませんので、できるだけ納得のいく治療を受けていただきたいものです。そのために、良きアドバイスができるよう〜引き算を減らして掛け算を増やせるよう、つとめてまいりたいと思います。

しかし、癌=死、癌=三大療法しかない、という国をあげてのネガティブ・キャンペーンからくる強い思い込みを覆すのは大変ですな〜〜〜

2014.03.20

2014/03/20

昨日のカウンセリング

『こんな検査データやったら、うちでは薬を出す前に生活指導ですわ』のオンパレードで、7種類の薬が1つになった人、6種類が2つになった人、3種類が1つになった人などなど・・ もちろん、カウンセリングをしてこの方なら生活習慣を改善できるということを確認してからの指導なのですが。

いきなり止めていい薬と、そうでない薬の見極めも大切ですので。

高脂血症、高尿酸血症、高血圧くらいなら、基礎疾患が重篤でなければ生活習慣の改善でかなり対処できます。

それなのに、何種類も同じ効能の薬が処方されていて・・・

やるべきことをやれば、薬も減らせますよ〜ん!!

2014.01.06

2014/01/06

長期休暇明けは、当院のようにガン患者様が多い病院では、色んな意味でドキドキしますね〜

お元気に顔を見せて下さった方がたくさんおられる一方で、体調不良などでキャンセルされた方も数名。お正月に緊急手術をされた方からのご連絡など、色んな予想外の状況も起きていました。

たまたまキャンセルが出て時間が出来たので、点滴治療を終えたガン患者さんの隣のソファーに私も座り、約30分ほど世間話し。

医者と患者さんが、点滴用のソファーで隣同志に座りながらずっと話している姿は、普通の病院にはない光景かも知れませんね(笑)

末期がんと宣告を受けられてから、かなり状況の良くなられた患者さんでしたが、日本の医療体制や主治医へのご不満などをはじめ、せっかく自分が良くなった治療があるのにそれが広がっていかないことへの不満まで一通りお話をお伺いした後、これからどういう生き方をして行きたいですか?なんていうインタビューもさせていただきました。

食事など生活習慣全体のお話と、想いの関係などについてもお話させていただき、かなり腑に落ちて下さった模様。

『あなたの人生の目的は病気治しではないですよね?例え病気があっても、もっと自分がリラックスできる生き方を探して行きましょうね』と、お話させていただいたところで時間切れ。

本当はお茶でも飲みながら、もっとゆっくりお話させていただきたかったんですが・・・

でも、遠方からの患者様だったので、ある程度はゆっくりお話できて良かったです。

やっぱり、心の安定は大切ですよね〜(^O^)

2013.11.13

2013/11/13

おはようございます(^o^)

昨日も癌のカウンセリングが多かった1日でした。

最後のカウンセリングは診察終了時間を大幅に超えてしまっていたんですが、スタッフ全員が終わるまで待っていてくれて、ちょっと感動。

みんなで患者さんをお見送りしてくれました。

定時に帰ることもできる状況だったんですけどね。

毎日、たくさんの方に助けられながら、お仕事させていただいています。

本当に感謝です。

今日もよろしくお願いします(^O^)/

2013.10.24

2013/10/24

昨日、今日と良い報告をいただきました。

悪性リンパ腫で複数個所のリンパ節に転移があり、大きくなり続けていた患者さん。当院に来られてから、色んな手当をして肉眼的にもかなり小さくなっていた印象でしたが、先日撮ったCTでも1カ所を除き、かなりの縮小傾向。血液検査でも腫瘍マーカーが初めて低下。

今まで主治医はマーカーが上がったことを指摘し続けていたのに、下がったら何も言わないという患者さんのクレームを聞きつつ、いい感じだと思っています。

専門家のかたなら見ていただきたいくらい、症状と本人の健康状態の差が凄い。この状態で何で痛みがないのか?なぜ腫瘍マーカーが低下するのか?どうして普通に生活できているのか?抗がん剤も放射線治療も手術もなしで・・・

人間の体って、すごいですね〜

あと、別の患者さんですが、先日習ったタッピングセラピーをさせていただきました。

ある問題について悩んでご相談に来られました。

『全くストレスのない状態を0、がまんの限界のストレスを10としたら、今悩まれている問題はどれくらい?』と、私がお尋ねすると、『7くらいです』というお答え。 そこでタッピングセラピーをはじめると、ある瞬間に急に表情が変化。

そこで『どう?』と、お尋ねすると・・・

『不思議ですが、ある瞬間から悩みがわからなくなりました。今は0です』という凄いお答え。

これには私も少し驚きましたが、大満足でお帰り下さいました。

看護師さんにもインタビューしてもらいましたが、やはり悩みをあまり感じなくなったというお答え。

すごいね〜、タッピングも!!

明日からも、じゃんじゃん使いますよ〜ヽ(^。^)ノ

2013.10.11

2013/10/11

おはようございます(^ω^)

昨日は、ガンの食事療法に関してたくさんの本を出されている先生が、実際には本とは全然違う指導をされていると患者様からお聞きして、ビックリ‼︎

本だけ読んで実践されている患者様がおられると思うと、とてもいたたまれなくなってきます。全ての著書を訂正していただきたいくらいですが、現実的には不可能ですね。

色んな情報が飛び交っており、選択が難しい時代ですが、本質を見極めて判断しないといけませんね。

私も本の出版のお話しは、何度かあったのですが、このようなお話しを伺いますと、ますます出版への責任を感じます。書籍どうりに生活して、却って体調を崩す方がたくさんでる可能性があると思うと、恐ろしいですね。

やはり、体質はお一人ずつ異なるので、直接診察させていただかなければ適切な食事指導はできません。ですので、私は食事療法の本は書けないのです。色んなパターンがありますので。 今までのお話しは、全てお断りさせていただきました。

無責任に、本が売れればよいと考えているメディアに踊らされないようにね(^_^)

2013.10.09

2013/10/09

昨日は膵臓ガンが、かなり良くなった患者様がおられました。

西洋医学的には難しいと言われている膵臓ガン。 抗がん剤も併用されていましたが、生活習慣を大きく変えられ劇的な変化に。

腫瘍マーカー(ガンの際に特異的に上昇すると言われている検査値)もかなり低下。

当院には今年の6月に来院されましたがCA19-9(正常値37以下)が6月の1220から、44へ。CEA(正常値5以下)も、98から正常値の3.0に。

2月から徐々に上昇し続けていた数字が、いっきに落ちてきました。

奥様が食事をがんばって作られていることも大きいようです。

体調はバッチリで、毎朝5時起きでお散歩もされています。 仕事をし過ぎる事だけが、心配です(笑)

まだ油断はできませんが、とりあえず良い方向ですね。

あとひといき、がんばりましょう!!

2013.09.28

2013/09/28

今日はガン・難病患者さん向けの治療法説明会でした。

今回も定員いっぱいで、参加をお断りさせていただいた方もおられ、大変申し訳ございませんでした。

3時間、精一杯お話しさせていただきましたが、ご質問も沢山いただき、活発なディスカッションができたのではないかと思います。

少しでも、病に苦しまれる方のお役に立てれば嬉しいですね。

次回は11月九日です。

よろしくお願いします^o^

2013.09.19

2013/09/19

ついに待ち人がやってきました〜!!

昨日は『楽しみな人』と意味ありげに書かせていただきましたが、実はかわいい赤ちゃんとお母さん(^.^)

お母さんが元ガン患者さんで、うちに通院されていましたので、この赤ちゃんには、お腹にいる時からヒーリングさせていただいていたのです。

だから、久しぶりのエネルギー交流です(笑)

お母さんは卵巣ガンで手術をされた後、抗がん剤を拒否して自然療法でと、当院を受診されました。前の病院では、予防的にもう一つの卵巣と子宮も取っておきましょうと勧められていたので、もしそうしていたら、この子には会えなかったですね。

また、手術からそんなに時を経ずに、ご結婚&ご妊娠。

妊娠中のホルモン動態は卵巣がん再発のリスクを高めると、中絶も勧められました。

妊娠の継続には、主治医の意見書と念書が要るということで、私が書かせていただく事に。

母体を第一に考えれば、中絶という選択を取る方も多いとは思いましたが、ご本人と話し合いの末、妊娠を継続することに。

『片方しか卵巣がないのに、この子がここにきてくれたこと自体に意味がある』と、お母さんと話し合いながら、私も覚悟を決めて書類にサインをさせていただきました。

お産の少し前まで通院して下さっていましたので、毎回お母さんと一緒にお腹のお子さんにもヒーリング。

そして地元に帰ってお産に臨まれ、無事に母子とも健康だったとご連絡をいただいた時には、本当に家族のように嬉しかったんですよね〜 そして、少し落ち着かれたのと、別件もあり、今日ご一緒に来院して下さいました。

パッチリ二重のイケメンで、当院のスタッフにも大人気。

私も初めて孫に会うおじいちゃんのような気持ちで、待ち遠しくて・・・

母子共に色々あったので、とても感慨深く、とても感動しました(^O^)/

本当に『命』ってすごいですね!!

2013.09.10

2013/09/10

昨日は悪性リンパ腫で通院中だった患者様が卒業宣言!!

腫れていたリンパ節はほとんどわからないくらいに小さくなり、体調もバッチリ。

先日、うちの夫婦とその患者様のご夫婦で、ご一緒にお食事させていただいたので、『これからは医者と患者ではなく、ただの飲み友達ですね(笑)』と言って、お見送りさせていただきました。

日曜日のセミナーに来て下さっている元患者様も、誰から見てもわからないくらいアトピー性皮膚炎が完治。

医療従事者としては、どんどん卒業生が増えていかれるのが嬉しいですね(^O^)/

残念ながら私の力不足で、改善が見られない患者様もおられるのですが、おひとりでも多くの方にご卒業していただけるよう、日々精進したいと思います。

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自然療法研究所 花音 Canon

ドクター三浦直樹

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